Letter from Ottawa

オタワに着きました。地味で忘れられがちだけどカナダの首都です笑


明日から2年間、オタワで働きます。出発の前日に退学届とともに学生証を大学に返納し、雇用契約を結んで31歳にしてようやく社会人デビュー。長かった・・・。でもまだ学位取れてないけど。苦笑 これから2年の間に働きながら博論を修正していきます。


ほんの2ヶ月前はひどい心境だった。何もかも投げ出して、全ておしまいにしたいような退廃的で自暴自棄な心境だった。その時、どうしてか、話しているだけでパワーをもらえる人がいた。その人といるとどんどん元気が回復していった。あの時、その人がそばにいる時間につかの間の現実逃避ができたから、なんとか踏みとどまって耐えられたんだと思う。


それから1ヶ月の間に、すべての事態が好転した。私の心境も180度変わった。

その人はその1ヶ月の間に特別な人に変わった。


それからさらに1ヶ月が経ち、好転したまま物事は進んでいる。

それからの1ヶ月の間に、たった1ヶ月の間に、その人とはどんどん精神的に繋がっていった。もう簡単には離れられない、豊かな土壌を二人で作り上げることができた。わずかな時間の間に不安要素の多い状況の中で、二人の人間がしっかりした関係を築き上げることができるということに、驚嘆するばかり。


最後にお別れしてからもうすぐ丸3日。

それは二人の家の真ん中で。春の嵐の夕方で。

大きな両手からパワーをたくさんたくさんもらって。

たくさん、たくさん。


自宅を出てから丸2日くらい経って、新天地オタワで、ひとりホテルで過ごす夜。

明日から仕事が始まる。


この1ヶ月、力配分を恋愛面での人間関係に傾斜し過ぎていたことには少し反省もある。いつもならきちんとできる自分がいるはずなのに、きちんとはできなかったことが何点かあったのが少し目に付くから。毎日に溺れてちゃんとにできなかった自分が恥ずかしい。無論すべて自分のせい。だから反省が残ってる。


でもこういう時間の使い方をしたことに後悔は全くない。もしこの関係が一時の悦楽ではなく、私の人生にとって重大な意味を持つような縁だとしたら、それは非常に重要な必要な時間の使い方だったはずだ。そう信じられたからこそ、(彼も同じ思いだと思うけれど)彼との時間に全力を尽くしたのだ。だから、反省はあるけれど、後悔はない。あとは、ちゃんとにできなかったことをこれからリカバリーしたりフォローできれば、結果オーライとなるのだし。


そのためにも明日からは仕事と研究に打ち込む。

たくさんもらったパワーを使って、いっぱい頑張る。


まずはできるだけ早く引っ越して、生活を立ち上げたい。ホテルは快適だけど、暮らす場所では決してない。そして仕事を早く覚え、生活リズムを整え、研究環境を作りたい。早く。早くここでの生活を軌道に乗せたい。


まずは8月の楽しみを小さな目標に。

頑張ろうね。

Lapin blanc et petites bestioles

"わたしたち、ここにいるわたしたちは、うさぎの毛の奥深くでうごめく蚤です。けれども哲学者たちは、大いなる手品師の全貌を目の当たりにしようと、細い毛をつたって這い上がろうとしてきたのでした" ーヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』

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