Tulips in the long weekend

前回の記事では新緑の季節はまだ来ない、と言いましたが、ついに来ました!この2週間で季節は一気に冬から飛び越して初夏へ!笑


そしてチューリップの街オタワでは、町中チューリップがかわいく満開となっていました。最高気温が10度から28度と乱高下が激しかったので、一部には枯れ始めたチューリップも出てきたくらい。


今日は月曜日だけどヴィクトリア・デー(イギリスのヴィクトリア女王の誕生日)で国民の祝日なので、カナダは三連休!


三連休の初日だった土曜日に、チューリップ・フェスティバルに行ってきました。


きれいでしょ!チューリップってこんなにたくさん品種があるんだってびっくりするくらい色んな品種、色んな色のチューリップが咲いていました。でも個人的にはチューリップの歌にあるような赤・白・黄色のシンプルなチューリップが一番好き。赤と白が特に好き。


ところで、オタワがチューリップの街、ということは日本では知られていないかもしれない。(そもそもカナダの首都がオタワだということも日本では忘れ去れているかもしれない。)チューリップといえばオランダ。なぜオタワ?と思われるでしょう。


それには1つうんちく話がありまして。


時は遡ること第二次世界大戦中ーーナチスの進行から逃れるため、オランダの王族はカナダの首都オタワに亡命していた。当時、女王は妊娠中だったのだけど、オランダの法律により、王位継承権はオランダ国内で生まれた王族にしか認められないことになっていたため、亡命中に生まれる王子には王位継承権がなくなってしまう。そこで、カナダ政府は彼らに配慮して、王女が入院していた病院の一室の主権を放棄し、特別にオランダ領土とした。それにより、戦後、本土に帰国したオランダ王族の王位継承権問題は回避された。カナダ政府の配慮に感謝したオランダ王族が、お礼としてチューリップの球根を大量に贈呈した。めでたしめでたし。


・・・という、感動するんだか、疑問が残るんだか、そんな逸話があってオタワはチューリップの街となったのです。チューリップ・フェスティバルの会場にはチューリップは"symbol of generosity"(寛容の象徴)なんて書いてありました。


さらに今年はカナダ建国150年記念を祝してつくられた特別品種"CANADA 150"という新種のチューリップがたくさんたくさん花を咲かせていました。どんなチューリップかというと、白い花弁に赤いメープルリーフの模様をあしらったチューリップ笑

チューリップは私の住むダウンタウンを歩くだけでもたくさん見られるけれど、チューリップ・フェスティバルのメイン会場(?)はDow's Lakeという湖で、ダウンタウンからリドー運河沿いを4kmほど南下したところ。今回は職場の人に誘われて、市の貸自転車でサイクリングをしていきました。いたるところ花が咲き乱れて、天気も良くて、寒すぎず暑すぎずで、もう本当に、とってもとっても気持ち良かった。


夏になったらお花はもう今みたいには咲いてないかもしれないけれど、彼と二人でこの道をサイクリングしようと心密かに決めたのでした。


そして湖畔でビールを飲み、再び自転車でダウンタウンに戻って(飲酒運転w)、気分の良かった私は、バイワード・マーケットで奮発して300gで22ドルのフィレ・ミニョンとオンタリオワインを購入して家で一人で食べてこの素敵な連休初日を終えました。一人で22ドルもするステーキを焼いて食べるなんて!ぜいたく!焼くときにはもちろん(?)買った赤ワインを振りかけてじゅわーっとね。お肉はふわふわに柔らかくてほっぺたが落ちそう。ワインも最高。普段自炊してるとはいえ、一人だとついつい適当なご飯で済ませてしまっていたから、たまにはこういう一人贅沢もいいなと思った。


赤ワインは一人で飲みきるには多かったので(一人酒は普段はしないから)、日曜日はペリエで割ってティント・デ・ベラーノ(赤ワインの炭酸水割りカクテル)にしてに楽しみました。今夜もやる予定。赤ワインを炭酸水で割るなんて邪道、という人もいるけれど、私のこれは昔フランスの田舎に1年住んだ時に、お世話になった現地のおじいちゃん達から教わった飲み方。スペインでは普通の飲み方らしい。


日曜、月曜は天気もあまり良くないので、お家でまったり。彼とスカイプして、一緒に映画見たり(スマホでスカイプした状態で同時にPCで同じ映画を観る)、お掃除して、勉強して、久しぶりの充実感。


三連休最高。かなり心休まったいい連休になりました。

あとは今日の午後、勉強をもう少し進めれば・・・・!













Lapin blanc et petites bestioles

"わたしたち、ここにいるわたしたちは、うさぎの毛の奥深くでうごめく蚤です。けれども哲学者たちは、大いなる手品師の全貌を目の当たりにしようと、細い毛をつたって這い上がろうとしてきたのでした" ーヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』

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